お知らせ
2025.06.05
子どものいのちを守る
テレビを見ていたら、幼児さんが車に轢かれて亡くなるという悲しいニュースが放送されていた。
とても他人事とは思えず、胸が苦しくなった。
こういったことの多くは駐車場で発生しているように思う。
駐車場は道路ではないので油断しがちだ。
油断しているから事故が起こる。
怖いのは「過信」
危険に遭った経験がないと根拠もなく「大丈夫」と過信する。
過信が生まれた瞬間から、もうすでに事故は始まっている。
この世に「死んだことがある人」は存在しない。
当然だが、生きているうちは「死」が何なのかを身をもって体験することができない。
でも、年齢を重ねると他の人の経験を通して学ぶことができるようになる。
だから大人はまだ経験していないことにも備えることができる。
起きていないことを予測して回避する準備をすることができる。
しかし幼児はまだそこに至っていないように思う。
だから「予測して回避する」ことが難しい。
我々大人はこのことをしっかりと認識しておく必要がある。
私は、子育てや保育に関しては極力「大人の干渉」は少ない方が良いと考えている。
子どもにとってのチャレンジやハードルは、子ども自身が自らの力で乗り越えるのを「見守り」「待つ」ことが「生きる力」を育むと考えているからだ。
子ども自身が「発見」し「出会う」ことで、それが「生きる力」となる。
しかし例外がある。
それは「いのちの危険」につながること。
このことに関してだけは絶対に譲れない。
いのちは失ったら二度と戻らない。
後悔しても泣いても喚いても絶対に戻らない。
だから、子どもたちを確実に「いのちの危険」から守らねばならない。
ズバリ!それが私たち大人の一番重要な役割だと考えている。
道路や駐車場では絶対に遊ばないこと。
道路や駐車場では必ず手をつなぐこと。
保護者さんのその「手」が、子どもたちの「いのち」を守るのです。
2025.06.02
給食室・満3歳児保育室が完成!オープンしました♪
ついに給食室・満3歳児保育室が完成しオープンしました。
実は、給食室を作ろうと思ったのはある保護者さんとの会話がきっかけだった。
前々から内外より要望はあったものの、なかなか実現に至ることはなく…しかし今回は保護者さんのお話を聞いているうちに「今ならできそうな気がする」と直感が働いた。
「きっと今がそのタイミングだ」と。
園の事業を直感で決めるのかとお叱りを受けそうな気もするが、するなら「来年」でも「いつか」でもなく「今」だと私の直感がそう言ったのである。
しかしいざ作ろうと思うと…高田幼稚園は「高田本山の境内」に建っている園。
歴史ある場所に新しく何かを作るということがこんなに大変なこととは思ってもみなかった。
正直なところ、私は甘く見ていた。
実現に向けてのハードルはいくつもあった。
しかし様々な紆余曲折ありつつも、どんなときにも目の前には子どもたちが、保護者の皆さんが、仲間たちがいてくれた。
保育メーカーさん、設計士さん、施工業者さん、その他たくさんの方々がその智恵と経験と技術を存分に発揮し、高田幼稚園をサポートしてくださった。
つまり、給食室・満3歳児保育室は皆さんの力の総結集から生み出された場所なのである。
「ありがとう」がいっぱい詰まっている場所。
子どもたちにはのびのびと過ごして欲しいし、美味しいものたくさん食べて欲しいなぁと思う。
「食べる」ことは「生きる」こと。
私はずっと「食育」に取り組みたかった。
私自身が大の偏食家だからこそ、何十年も偏食で上手に食べられず困った歴史があるからこそ、そして高田幼稚園が「ほとけさまの幼稚園」だからこそ、意義のある「食育」ができると考えた。
皆さまのおかげで、やっと本格的にスタートすることができました。
本当に、ありがとうございます。
「好き嫌いを無くせ」「いのちに感謝せぇ」と押し付けるつもりはない。
ただ「美味しいね♪作ってくれてありがとう!」と喜ぶ姿が見たいだけなのだ。
2025.06.02
園庭開放スケジュール
【高田幼稚園 園庭開放】
9:30~11:00
(時間内の出入り自由)
6/24(火)・7/11(金)・8/9(土)・9/9(火)・10/21(火)・11/18(火)・12/9(火)・1/27(火)・3/10(火)
お申込みは
高田幼稚園ホームページから
または
高田幼稚園 059-232-2251 まで
遊びに来てね!
お待ちしています♪
2024.11.01
ご家庭で共有してほしい「プライベートゾーン」の認識について
プライベートゾーンとは「水着で隠れる部分(胸、お尻、性器)+口」とされています。
「他人に見せても触らせてもいけない、性的に関係ある、自分だけの体の大切な場所」です。
この時期は、運動会という大きな行事をお友だちと力を合わせて乗り越えたことで、子どもたちの関係性がより深まっています。
そのことはとても喜ばしいことなのですが、身体・心の距離が近づくにつれ、特に遊びの中での衝突が増えたり、お友だちの身体に触れるという姿が頻繁に見られるようになってきました。
園では一見ネガティヴに思える関わりからも子どもたちの「生きる力」を育めるよう、先生が仲介しながら、それぞれの思いを丁寧に受け止めていきたいと考えています。
そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。
プライベートゾーンについて、特に以下の点についてお子さまと話し合う機会を設けていただきたいのです。
・自分のプライベートゾーンは大切であるということ
・自分と同じように、お友だちや先生、家族、他の人のプライベートゾーンも大切だということ。勝手に見たり、触ったりしてはいけないこと(楽しくてついしてしまう「カンチョー!」他も含む)
・お友だちや先生、家族、他の人などが「嫌がる」ことは、自分は面白くても絶対にしてはいけないこと
性犯罪も多発化・多様化している時代、子どもたちには自分自身を守り、また周りの人を守ることができる心を育んでいきたいと思います。
性をタブー視・否定するのではなく、大切にできる心を育んでいきます。
園でもそのような場面を見たら、叱るのではく「してはいけないこと」と丁寧に伝えていきたいと思います。
ご家庭でも様々なお考えがあるかと思いますが、「子どもなんだから」と受け流してしまうのではなく、大人も子ども同様に、そして性別を超えて、一人ひとりの尊厳が守られる社会作りを目指していきたいと思います。
※イラストはインターネット上のものをお借りしました
2024.05.24
令和5年度 学校評価を掲載しました
例年に引き続き、今年度も幼稚園評価として教職員自己評価を実施いたしました。
下記リンクよりご覧ください。
(※アップするのが大変遅くなりました)
2024.04.09
高田幼稚園Instagramご覧ください♪
ホームページと併せて、高田幼稚園Instagramぜひご覧ください♪
※QRコード掲載しています☆
2023.05.15
園児虐待(不適切保育)について【再】
また、園児虐待(不適切保育)の報道がありましたね。
保護者の皆さまも、不安を感じていらっしゃることと思います。
虐待には様々な理由や背景が考えられますし、私自身、我が身を振り返ってみれば虐待につながる要素を自身の中にも認めることができます。
親鸞さまの御教えは、私たちは「良い人だから」人を傷つけないのではなく、また「悪い人だから」人を傷つけるのでもなく、どんな人も、条件さえ揃えばいつでも、人をひどく傷つけることができる、そういう存在なのだということを教えてくださいます。
子どもの姿や育ち、背景を見ずに、「教育の名のもとに自分勝手な正義を押し付ける」等、振り返ればドキッとするようなこと、たくさんあります。
給食であれば「完食が正義」、ついそう考えてしまうこともあります。
「いのちをいただいているんだよ」「給食を作ってくださった方はどう思うかな?」こういった言葉は、ときに「反論が許されない脅し」になることもあります。
そして何より反省しなくてはならないことは、先生と園児の間には圧倒的な力の差があり、子どもは先生の支配下で言う通りにする以外、選択肢が与えられていないという場合がある、ということだと思います。
ですから「虐待や不適切保育している園があるんだね~、最低だね~」のように他人事としてではなく、この事件で改めて「自分たちはどうだろう?」と振り返り、自分たち自身と真正面から向き合う機会としたいと思います。
何より、理由はどうであれ、虐待や不適切保育は決して許されるものではありません。
戦争が肯定されることのないように、虐待や不適切保育が擁護されることは、絶対に絶対に絶対にあってはならないのです。
ここで以前に、他の事件に関して書かせていただいた記事を改めて掲載させていただきます。
「大変悲しく残念な事件ではありますし、同じように乳幼児に関わる私たちとしては強い怒りを感じていますが、報道されていることがすべてなのか、どこまでが本当のことなのか、誤解を招くニュアンスで報道されていないか…等、まだまだあきらかになっていないこともあるかも知れません。
私たちとしては、感情的になるのを少し抑えて今後の事件の動向を冷静に見守っていきたいと思います。
高田幼稚園では、虐待についてはこれまで職員間で定期的に話題にしてきました。
園で虐待が起こる背景にあるのは、大きく3つの要因が考えられます。
①職場環境(労働条件や人間関係等)により、職員に強いストレスがかかっている場合。
そういった場合、弱い存在とされている子どもにその矛先が向く可能性が大きい。
②職員に芽生える正義感や義務感、責任感等により、「先生(大人)のするべき事」が優先され、子どもの側に立つ姿勢、子どもの声を聞く姿勢が蔑ろにされている場合。
正義感等の感情は、一般的には「正しい心」として評価されますが、使い方を間違えると相手を深く傷つける場合がある。
「この子を何時何時までにちゃんとさせないと…」「進級までにちゃんとさせないと…」等の感情。
また「私はこんなに一生懸命にやっているのに、なぜ言うことを聞いてくれないの…」等の感情。
本来の保育の目的ではなく、「ちゃんとしつける」「ちゃんとさせる」ことが目的になっている場合がある。
そして、「しつけ」の名の元に、支配する側(大人)と支配される側(子ども)という関係性が構築されてしまい、それが日常化していく。(当たり前のこととして認識されていく)
③園が幼稚園教諭や保育士を雇用してから、園内研修やフォローアップが十分になされていない。
また、特に管理職が現場の状況を知らない、見ていない、知ろうとしない。
その原因としては、管理職が現場に対して無関心であったり、現場との衝突を避けるためあえて関与しない等、園よって様々な事情が考えられる。
考えれば、他にも要因となるものはまだまだあるでしょう。
高田幼稚園では、今後も①~③を中心に自園の分析を徹底して行い、虐待につながらない保育環境・職場環境づくりに努めます。
最後に、静岡県の保育士3人による園児虐待のニュースが報道される少し前に、高田幼稚園の職員間で共有した文章を掲載します。
【園児への虐待について】
いつも皆さんにはお伝えしているように、私たちの仕事は「密室性」が非常に高いです。
園児が登園した後、保護者さんは園児の様子を見ることができません。
私たちが園児に対しどのような行いをしても、保護者さんに伝わることはありません。
例え子どもたちから伝わったとしても、「そういった事実はない」と言い切ることも可能です。
我々の仕事の価値は、「誰も見ていないところでも、教諭として(保育者として)子どもの手本となる振る舞いができる」かどうかで決まります。
技術や理論も大切ですが、一番ではありません。
一番大切なのは人間性です。
「子どもと向き合う仕事」は、「人と向き合う仕事」。
「いのちと向き合う仕事」。
相手(園児や保護者、職員同士)に敬意を持って接し、一人の人間(いのち)として尊重することができる人間性が求められます。
この世には誰一人、支配されて良い人間はいないはずです。
虐待(いじめなども)は、すればするほどハードルが下がり、日常化し、最後には癖になります。
虐待に至る背景はそれぞれにあり、それぞれに理由があることでしょう。
それはそれでケアされていかなくてはならないのですが、例えどんな理由があろうとも、虐待が肯定される理由はありません。
虐待は、決して許されることではありません。
他人事ではなく当事者意識を持って我が身を振り返り、自分の行動の中に虐待につながる要素がないか日々チェックしましょう。
心が苦しいときには職員同士お互いに声をかけ合い、労わり合える職場環境を作っていきましょう。」