園だより
2025.07.08
スマートフォン
つい先日、小学校の先生と懇談する機会があり、その中で「今どきの子どもの姿として特徴的なのは、表現する・伝えることは得意だが、話を聞くことは苦手なようだ」という話があった。
私はその話を聞きながら「なぜだろう?」と考えた。
ひょっとしたら、普段の生活の中で話を聞いてもらう機会が少ないのかも知れないなぁなんて考えながら、さて自分はどうだろう?と心に問いかける私。
私はよく「自分がされて嫌なことは相手にも絶対にしないこと」と、職員にも子どもたちにも伝えている。
人間はときに、自分がされたら怒るのに他人には平気でしてしまうということがある。
自分がその痛みを分かっていながら、同じ痛みを相手に味わわせてしまうのだから不思議だ。
これは反対のことも言えるだろう。
つまり「相手にしてほしいことは、先に自分から相手にする」ということ。
好きになってほしいならば、先に相手を好きになること。
もし話を聞いてほしいと思うならば、先に相手の話をじっくりと聞くこと。
もし本当に「今どきの子どもたち」が聞くことを苦手としているならば、それは「話をじっくりと聞いてもらった経験が少ない」ということなのかも知れない。
なぜだろう?
理由は大きく二つ考えられると思う。
① 大人は忙しい
② 大人(園長)はつい、時間の隙間があるとスマートフォンを見ちゃう
特に②だ。(まさに私です)
用もないのにスマートフォン。
何はともあれスマートフォン。
三度の飯よりスマートフォン。(私です)
「私とスマートフォン、一体どちらが大事なの!」
「スマ、…い、いや、あなただよ(汗)」
↑↑↑フィクションです…
子どもの話を聞いてもいないのに、話を聞くことを求めていたのか…よし。
この際スマートフォンを置いて、子どもの話にじっくりと耳を傾けよう。
子どもたちに何かを求める前に、自分自身の取り組みから始めてみよう。
「佐藤さん!佐藤さん?聞いていますか!?」
「はっ!」「えっ?」
「懇談中ですよ!ちゃんと話聞いてくださいね!」
どうやら子どもだけではなく、「今どきの大人」(園長)も聞くことが苦手なようだ。
※写真は、子どもたちの話を聞かないのでついに呼び出された園長(冗談です)