園だより
2025.07.21
「おいしい!」は「嬉しい!」だよ
待ちに待った給食室が完成して、子どもたちが「おいしいっ!」って食べてくれて…このことは本当に、私たち大人にとって幸せなことですね。
さて、また「不適切保育」のニュースを見ました。(7/3の報道)
こういったニュースにはもちろん憤りを感じるが、同時に「じゃぁ自分たちはどうだろう?」という問いを突き付けられ胸が痛む。
教育現場はときに「閉じられた空間」になることがある。
そうなることが多い。
そして「閉じられた空間」では、「異常なことが常識としてまかり通る」ということが起こり得る。
異常なことを異常だと思わず、むしろそれは正義によって行われていると信じ切る…始末になる。
それは私たちも例外ではないのだ。
これは他人事ではない。
だからこそ、いつも自分たちを客観視できるシステムやルールが必要だと思う。
個々の努力によって、各々が自らを律することができれば良いが、我々は感情的な存在であり、また体調や環境他に大きく影響される不安定な存在だ。
個々に対して「気をつけなさい」「努力しなさい」だけでは、不適切保育は無くならない。
園(組織)全体としての取り組みが必須なのだと思う。
あともうひとつ、保護者さんや地域の皆さんから協力を得て、助けてもらって、オープンな空間を作ることも必須だ。
「自分たちだけの世界」は心地良いですが、嬉しいご意見も厳しいご意見もいただける環境…が、園運営には必須だと思う。
不適切保育、無くなってほしい。
いや、私たち一人ひとりが無くさねばならない。
だって、食べたくないのに、無理矢理に食べさせられるのは誰だって嫌ですもの!
せっかくのお食事ですもの、「おいしい!」って、「嬉しい!」って食べたい!
小さい子どもが、大人たちからこんな目に遭うのはおかしい!
間違っているぞ!