園だより

2020.08.03

今週もよろしくお願いいたします!

もうすぐお盆。
私の住んでいる地域では、7月盆も8月盆も7日が入りで、15日が送り。
その間に、各ご家庭のお仏壇でお参りをさせていただくことになっている。
7月盆が終わりホッとしていると、あっという間に8月盆。
例年であれば、「元気ですか~!?」などとまるで久しぶりに会う親戚のように訪ねて回るのだが、ここ最近で県内外、津市内でもコロナウイルスの感染報告が急増していることを考えるとそういうわけにもいかず、会話は極力避け、マスクをしたままお参りをするような状況である。
もちろん、お参りを辞退されるご家庭もある。
私も個々の選択を大切にしたいので、各ご家庭の判断に任せている。
(リモートでお参りというところまでは至っておらず)

職業柄なのか、「もう生きていたくない」という相談を受けることもある。
そういう方々に、正直何て伝えたらいいものか。
仏のみ教えを伝えたり、「私が寂しくなるから生きとって」と伝えること以外に。
その前に、その方の思いの重みの前に、ただただうなずくことしかできないのであるが。

昨日、第二次世界大戦における沖縄戦に関するドキュメンタリー番組を観た。
想像を絶する苦しみと困難を生き延びた人たちのいのちが、直接的であれ間接的であれ、私のいのちを生かしているのだということに気づく。
気づくと言うが、過去にも何回も気づいているはずが、すぐに忘れる私である。
すぐに忘れては、我がいのちを粗末にしている私であるので、気づくというより、思い出させられたと言った方が良いかも知れない。
或いは、本当は一度も気づいたことなどないのか。
私が生きたら、いつかどこかで、そのいのちを引き継いでくれるいのちがあるのかな。
直接的であれ、間接的であれ。
自分が生きるということが、誰かのいのちにつながっていくのかな。
「もう生きていたくない」という方に、「あなたが生きることは無意味じゃないよ。あなたが生きる先には、何千何万のいのちが広がっているんだよ」と伝えたらいいのかな、そうすれば人は希望を持てるのかな、そんな思いがふと、心に浮かんでは消えた。
それは真理を説くフリをして、私の正義を押し付けているだけのような気持になったからだ。
そしてまた、沖縄の人たちはもっと純粋に、ただただ生きた、という気がしたからだ。
何かのためではなく、何かの目的ではなく、ただいのちが続く限り。

いのちは、儚い。
私たちのいのちの長さは、私たちが決めているのではない。
だから、明日も生きていたいとどれだけ願っても、それが確かであるかどうかは私には分からなしい、それをどうすることもできない。
だからこそ、過去でも未来でもなく、今この瞬間を大切に生きる、そのことを仏の道は示しているのかも知れない。
例え長く生きることはできなくても、深く生きることはできる。
深くというのは、私のいのちが決して薄っぺらいものではなく、たくさんのいのちから願われたたったひとつのいのちであると感じながら生きるということなのだと思う。

「今」を、どう生きるか。
幼稚園という立場で思うならば、コロナウイルスという大きな試練の中で、子どもたちの「今」とどう向き合うか。

そんなことを線香花火を見つめながら考えていたら、隣にいた住職が「夏だね」と写真を撮った。

皆さま、今週もどうぞよろしくお願いいたします。

アクセス

駐車場のご案内

駐車場は、高田幼稚園南側(正面玄関の向かい側)の駐車場・高田本山専修寺の西側にある本山大駐車場(参拝者用以外)をご利用ください。
本山唐門前の駐車場は使用しないでください。

高田幼稚園ロゴマーク

学校法人 専修学園 高田幼稚園

〒514-0114
三重県津市一身田町746番地
TEL 059-232-2251 /
FAX 059-233-1733
ページトップへ ページトップへ